新しい何かが始まる場づくり、地域の若者に「発見と変容」の機会を
自分自身を見つめ直し、新しいものを生み出すには、フラットなコミュニケーションと偶発性を高めることが大事――。そう語るのは、かつて新潟市でユニークな本屋「ジブン発掘本屋 ツルハシブックス」を運営し、現在は新潟県阿賀町で高校魅力化プロジェクトに携わる西田卓司氏だ。
独自の本屋づくりを経て、
高校魅力化プロジェクトに従事
西田 卓司
かつて新潟市西区にあった「ジブン発掘本屋 ツルハシブックス」。それは若者が予期せぬ学びと出会い、(ツルハシを使うように)自分自身と世界を発掘するための本屋だ。地下には29歳以下しか入れず、暗闇の中で懐中電灯を手にして1冊の本と出会う古本コーナー「HAKKUTSU」を設けるなど、ユニークな試みも行った。ツルハシブックスは小さな本屋でありながら大きな存在感を示し、全国的な注目を集めた。
ツルハシブックスは、2016年11月に惜しまれつつ閉店。店主だった西田卓司氏は今、新潟県阿賀町(あがまち)で高校魅力化プロジェクトに携わっている。高校魅力化とは、地域と協働し、その学校ならではの独自の学びを実現して、魅力ある高校づくりを進めるプロジェクトだ。近年、全国で取り組まれているが、西田氏がそれを知ったのは偶然だった。
「2015年から約3年間、茨城大学の社会連携センターで授業設計や地域企業等と連携した課外活動のコーディネートを担当し、それが終わってからは1年ぐらい、…
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