新潟大学長 未来のライフ・イノベーションを牽引し、社会と共創する
新潟大学は将来ビジョンとして、「未来のライフ・イノベーションのフロントランナーとなる」ことをミッションに掲げる。新潟大学が目指す「ライフ・イノベーション」とは何か、その実現に向けて、どのような教育・研究を展開していくのか。牛木辰男学長に話を聞いた。
ライフ・イノベーションの
フロントランナーを目指す

牛木 辰男
新潟大学長
1957年生まれ、新潟県糸魚川市出身。1982年新潟大学医学部医学科卒業、1986年新潟大学大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)。1988年岩手医科大学講師、1990年北海道大学医学部助教授、1995年新潟大学医学部教授。新潟大学医学部長・医歯学系長、理事(国際担当)・副学長などを歴任。2020年2月1日より新潟大学長。
──新潟大学では、今後の方向性をどのように描かれていますか。
本学がメインキャンパスを置く新潟市は、本州の日本海側で唯一の政令指定都市であり、幕末には開港5港の1つに選ばれ、世界に目を向けてきた歴史があります。明治時代、新潟を訪れた探検家のイザベラ・バートは、著書『日本奥地紀行』の中で、阿賀野川を下りたどり着いた新潟について、大学という名にふさわしい学校や病院などを備えた、活気のある都市であると記しています。
このように本学は豊かな自然と歴史ある地を拠点とする大規模総合大学として、日本海対岸のアジアや、その先にある世界全体に開いた「知のゲートウエイ」としての役割を担っています。2021年2月に策定した「新潟大学将来ビジョン2030」では、…
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