文科省、教員の多様化・質向上のための方策を中教審に諮問

文部科学省は12月25日、教員の多様化・質向上のための方策を中央教育審議会に諮問した。

生成AIに代表される技術革新や、少子化・生産年齢人口減少といった社会構造の変化、子どもの多様化など、教育課題が高度化・複雑化する中で、社会のニーズに対応しつつ高い教育力を発揮するためには、教員は同じ背景や経験、知識・技能を持った均一な集団ではなく、より多様な集団であることが求められている。

そこで、教員の入職経路を拡幅し多様性を確保するためには、その養成・採用・研修はどうあるべきかを諮問する。

具体的には、教師養成の中核を担う大学の教職課程について、その学修内容や学修方法はどうあるべきか、より多くの学生が教員免許の取得を目指せるとともに、教員が生涯を通じて能力向上への意欲を持てるためには教員免許制度はどうあるべきか、大学等で教職課程を取らなかった者にも教職への道を開く教員資格認定試験はどうあるべきかといった事柄を諮問する。

特定分野に強みを持った人材を教師として取り入れるとともに、1人ひとりの資質能力・専門性を向上させることで、多様かつ質の高い教職員集団を形成していきたいとしている。

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