高等教育機関向けデジタルアーカイブ教育支援サービスが登場
史資料の電子化や体系化、活用を支援する株式会社誠勝(せいしょう)は8月21日、高等教育機関向けにデジタルアーカイブに関する授業の提供を開始した。
人文・社会科学系の学部・研究科に、スキャナーを用いた画像・テキストデータの作成から、データを用いたAI・機械学習、それらをもとにした展示・プロモーション企画まで、デジタルアーカイブについての授業をワンストップで提供する。
2012年度よりデジタルアーカイブを講義内容に含む「博物館情報・メディア論」、「図書館情報技術論」がそれぞれ学芸員資格、司書資格取得のための必須科目とされたり、今年7月に文部科学省が「2030デジタル・ライブラリー構想」を発表し、大学図書館の電子化と専門人材の設置を求めたりと、近年、デジタルアーカイブ人材の育成が重要性を増しつつある。
しかし、大学ではデジタルアーカイブについて教えることのできる教員が不足しているのが現状である。そこで、このたびの授業の提供に至った。
誠勝は奈良県・奈良市と共同での教育活動の経験もあることから、単に授業を提供するにとどまらず、地域と連携することで継続的な学習を可能にしていきたいとしている。
過去に京都大学の学芸員養成課程で実施した実習の様子。誠勝プレスリリースより