スパコン・富岳を活用した創薬DXの研究課題が採択

一般社団法人ライフインテリジェンスコンソーシアムはこのたび、「富岳」Society 5.0推進利用課題の公募に、同コンソーシアムが申請した研究課題「『富岳』を基軸とした創薬DXプラットフォームの構築」が採択されたと発表した。

本公募は、Society 5.0(超スマート社会)の実現に資する成果をスーパーコンピュータ「富岳」を用いて早期に創出するため、産学官の連携の取組を重視した取り組みを支援するもの。

今回申請された課題は、従来、長い期間をかけて行われてきた創薬フローを自動化・効率化するハイパフォーマンス・コンピューティング/AI技術を「富岳」に実装することで、創薬の研究開発に利活用できる創薬DXプラットフォームの構築を目指すものであり、そのために必要となる大規模な創薬知識データベースを構築し、製薬企業等への提供も目指す。

将来的には、このプラットフォームが商用クラウド上でサービス化され、医薬品開発の効率化、創薬分野における国際競争力の強化などにつながることも期待されるという。

なお、申請者である一般社団法人ライフインテリジェンスコンソーシアムは2021年4月に発足したコンソーシアムで、理化学研究所、京都大学、医薬基盤・健康・栄養研究所を中心とするアカデミアのコーディネートのもと、製薬企業を中心とするライフサイエンス系企業、IT企業が多数参画している。

22.6.29news1