2027年卒の内々定率77.7%、3カ月連続で前年下回る 理系は前年比9.1ポイント減が全体を押し下げ
2027年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象とした内々定の獲得状況に関する調査結果が、2026年6月2日に株式会社学情から発表された。
5月末時点における全体の内々定率は77.7%を記録した。前月比で5.0ポイント上昇して8割に迫る高水準となったものの、前年同時期と比べると2.4ポイント低く、3カ月連続で前年を下回る結果となっている。政府の就活ルールにおいて面接選考が解禁される6月1日直前の内々定率は、2025年卒が81.3%、2026年卒が80.1%と2年連続で8割を超えていたが、今回は3年ぶりに8割に届かなかった。
また、前々年の2025年卒と比べると調査開始から6カ月連続で上回ってきたが、今回初めて下回った。2月末時点まではインターンシップ等からの早期選考の広がりによって過去最高値を更新していたものの、内々定出しの前倒しが進んだことや中東情勢の緊迫化に伴う経済の先行き不透明感などが影響し、春以降は伸び悩みの傾向が顕著に見られる。
文理別で見ると、文系の内々定率は前月比5.2ポイント増の75.3%となり、前年同時期を0.9ポイント上回った。文系が前年超えを達成したのは12月末時点以来5カ月ぶりのことである。一方で、理系の内々定率は前月比4.8ポイント増の82.6%にとどまり、前年同時期と比較して9.1ポイントの大幅な減少を記録した。理系が前年を下回るのは3カ月連続であり、全体の内々定率の伸び悩みを引き起こす主な要因となっている。
就職活動全体の動きに目を向けると、「就職活動をしている」と回答した学生の割合は45.9%であった。前月の6割近くから13.2ポイント急減し、今季初めて5割を下回る数値となったが、前年同時期とほぼ同等の水準である。反対に、「内々定を獲得し就活を終了」した学生は前月比13.4ポイント増の50.8%に達し、今季初めて半数を超えた。活動率を文理別で見ると、文系は前月比12.3ポイント減の53.3%で、前年同時期をやや下回るものの依然として半数以上が活動を継続している。理系は前月比14.9ポイント減の31.0%となり、前年同時期より4.3ポイント高いものの、活動を続けている層は3割程度にとどまる。内々定を獲得して就活を終える学生が5割を超えたことで、2027年卒の採用活動および就職活動は中盤から終盤戦へと向かっている。
本調査は、株式会社学情が運営するスカウト型就職サイト「Re就活キャンパス」にて、2026年5月22日から5月31日にかけてインターネットアンケートの形式で実施されたものである。2027年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象とし、370件の有効回答を得ている。