国際卓越研究大学第2期公募、東大・京大・早大ら8大学が応募 第1期に落選した大学が再挑戦
文部科学省は5月20日、昨年12月から今月16日まで行われた国際卓越研究大学の第2期公募に、東京大学、京都大学、早稲田大学ら8大学から応募があったことを明らかにした。
国際卓越研究大学は、「10兆円大学ファンド」の助成対象校。高度な研究能力を有する国内の大学数校を認定。研究成果の創出、事業・財務戦略の策定、ガバナンス体制の整備を条件に、最長25年間の助成を行い、世界最高水準の研究大学へと引き上げる。
2022年12月から翌年3月にかけて行われた第1期公募には10大学が応募があり、昨年11月、その中から東北大学が唯一認定され、翌月助成が開始された。助成額は2025年度だけで154億円に上る見込み。
東北大への助成開始と同時にスタートし、今月16日まで行われた第2期公募には、大阪大学、京都大学、早稲田大学、東京大学、九州大学、東京科学大学、筑波大学、名古屋大学(応募順)の8大学から応募があった。
いずれも第1期公募に応募したものの、認定されなかった大学。第1期にて認定に至らなかった大学には他に東京理科大学があるが、今回は応募を見送った。
東大は10年以内の世界トップ10研究大学入り、京大は「デパートメント制」導入による全学的改革、早大は「Global Research Center」(昨年設立)主導の先端研究推進を掲げている。
夏から冬にかけて「研究等体制強化計画」を中心とした書面審査等が実施され、アドバイザリーボードが認定候補大学を選定。その後、正式な認定と体制強化計画の認可が行われ、今年度中に助成が開始される予定。