地域課題は学びの宝庫、「オモシロガリスト」を増やしたい
高知市・鏡川の源流域である中山間地域、土佐山を拠点とするNPO法人土佐山アカデミー。設立からの10年、学びの場や人のつながりづくりを推進し、関係人口の増加に大きく貢献してきた。現在注力する事業とその手応え、今後のビジョンについて、事務局長の吉冨慎作氏に聞いた。
自ら楽しむことで好循環を生み
地域課題を「お宝」に変える
吉冨 慎作
土佐山アカデミーが近ごろ注力しているのが企業向けの研修だ。豊かな自然を生かしたアウトドアでのチームビルディングから地域課題解決プロジェクトまで、多彩な研修メニューを提供している。高知県内の行政や企業はもとより、東京に本社を構える大企業を含め、これまで20社以上が土佐山と濃淡さまざまな関係を築いてきた。なかには丸1年、定期的に通いながら、じっくり地域と向き合うオリジナル研修を行う企業もある。
過去10年の活動を通して生まれた土佐山流の地方創生「方程式」がある。前提となるのが、地域の課題を「資源」と捉える発想だ。そうすれば、多様な課題を抱える典型的な山村も、一転して資源の宝庫となる。企業研修ではその資源を存分に生かし、日常業務にはない学びを得られるのがウリだ。それが実際の課題解決の一助となり、土佐山アカデミーに事業収益をもたらすことにもなる。すべての研修事業はこの…
(※全文:2310文字 画像:あり)
全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。