2025年度全国学力・学習状況調査、全国の小6生および中3生約200万人が参加 一部にCBT方式を初採用

文部科学省は5月28日、4月に行った2025年度全国学力・学習状況調査について、実施状況を発表した。

同調査は小学校6年生と中学校3年生を対象に、2007年度から毎年実施。教科は国語と算数/数学。記述式の問題も含まれる。3年に1度程度、英語と理科も実施され、今回は2022年度以来、理科が実施された。

今回は全国の小中学校計9,632校の、小6生および中3生計約200万人が参加。

小学校国語・算数・理科および中学校国語・数学は、筆記方式により4月17日に行われた。一方、中学校理科は、4月14日から17日にかけて、文科省のシステム「MEXCBT」(メクビット)上で、CBT方式により行われた。

全国学力・学習状況調査にCBT方式が採用されるのは初めて。4通りのルーペの用法を映した動画を見て、正しい用法を選択するといった、同方式ならではの問題も出題された。自動採点も一部に活用される。

結果は7月以降、3段階に分けて発表される予定。都道府県・指定都市の主体的な分析を促すべく、まず学校向け帳票および個人票を返却するとともに、全国平均を発表。その後、都道府県・指定都市別データを発表するとしている。

また平均正答率ばかりが注目される現状に抗して、調査結果や分製結果を、箱ひげ図、散布図、IRTバンドといった、分布や習熟度に目配りした形で発表するとしている。

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