渋谷区立小中学校のプログラミング教育、官民連携で推進

東急株式会社、株式会社サイバーエージェント、株式会社ディー・エヌ・エー、GMOインターネット株式会社、株式会社ミクシィ、渋谷区教育委員会の6者は、次世代に必要な資質・能力を持った人材を渋谷から輩出する土台づくりを進めることを目的として、2019年6月に「プログラミング教育事業に関する協定」(以下、本協定)を締結し、「Kids VALLEY 未来の学びプロジェクト」を推進している。プログラミング教育必修化初年度であった2020年度に引き続き、2021年度も渋谷区の公立小中学校を対象に、講師派遣や授業例提供などの授業支援、プログラミング授業の実施に必要となる知識についての教員研修などを実施することが決定した。

2020年度、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による休校期間中は、当初想定していた支援内容を変更して在宅学習支援を行うなど、子どもたちの学びを止めない学習サポートを実施した。登校再開後は、渋谷区立小中学校全26校を対象に、参加各社のリソースを活用した講師・サポートスタッフの派遣を行った。授業に参加した全児童・生徒を対象にアンケートを実施したところ、授業満足度97%、学習継続意欲95%以上と好評であったほか、実施した学校からも「IT企業が直接指導してくれるのは、とてもありがたい」という声が多数寄せられた。

2021年度は、小学校に対する授業支援内容を一部改良し、渋谷区の全小学校への各社からの講師派遣による授業支援実施が既に決定しているほか、中学校における新学習指導要領の全面実施に対応する内容の盛り込みや教員研修の実施などにより、渋谷区におけるプログラミング教育の官民連携モデル確立に引き続き取り組む。

東急、サイバーエージェント、DeNA、GMOインターネット、ミクシィ、渋谷区教育委員会の6者は、GIGAスクール構想に先駆け区立小中学校で1人1台端末の導入を推進する渋谷区の恵まれたICT環境と、IT企業の集積というリソースを活かした官民連携による本プロジェクトを通して、渋谷区の小中学校におけるプログラミング教育を支援し、渋谷からIT分野において世界で活躍する人材の育成を目指す。また、一連の取り組みを体系化し広く発信することで、日本全体のプログラミング教育を牽引し、ひいては社会におけるIT人材づくりに貢献していく。 

21.5.31news2

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