文科省、来春開設予定の21学部・12研究科について設置届出を受理
文部科学省は6月27日、2026年度開設予定の学部や研究科のうち、17大学の21学部、11大学の12研究科について、設置届出を受理したことを発表した。
設置届出とは、公私立の大学が、既存のそれと学位の種類および分野が同じ学部・研究科等を新設する際、開設の前年度の12月31日までに行う必要のある手続き。なお、学位の種類および分野が異なる場合は、届出ではなく認可が必要となる。
学部の設置届出が受理された17大学のうち、公立は2校。福井県立大学が「地域政策学部」(入学定員70名、以下同様)を設置する。また長野大学が、環境ツーリズム学部と企業情報学部を廃止し、代わりにそれぞれ「地域経営学部」(150名)と「共創情報科学部」(90名)を設置する。
私立では、中央大学が理工学部を廃止し、代わりに「基幹理工学部」(360名)、「社会理工学部」(280名)、「先進理工学部」(380名)を設置する。理工学部の10学科はいずれも廃止せず、新学部に移行させる。
東洋英和女学院大学が人間科学部と国際社会学部を廃止し「人間社会学部」(280名)を、大妻女子大学が人間関係学部を廃止し 「人間共生学部」(260名)を、甲南女子大学が「社会学部」(200名)を、和洋女子大学が「AIライフデザイン学部」(80名)を設置するなど、女子大での新設が目立った。
また、研究科の設置届出が受理された11大学のうち、公立は1校。富山県立大学大学院が情報工学研究科(修士62名、博士4名)を設置する。
私立では、学習院大学が「国際社会科学研究科」(修士のみ、入学定員6名)、武蔵野大学が「ウェルビーイング研究科」(修士20名、博士5名)を設置する。
立命館大学が「デザイン・アート学研究科」(修士のみ、20名)、 千葉工業大学が「デザイン&サイエンス研究科」(修士15名、博士5名)、近畿大学が「建築学研究科」(修士のみ、25名)を設置するなど、デザイン系の新設が目立った。
設置届出が受理された学部・研究科等は以下から確認できる。
https://www.mext.go.jp/content/20250627-mxt_koutou02-000043318_1.pdf