学びと仕事をつなぐLinked Learning

2019年8月、早稲田大学で『日本キャリア教育学会 国際交流セミナー2019』が開催され、米・カリフォルニア州を中心に取組まれている『Linked Learning』が日本で初めて紹介された。職業と教科学習を繋ぐこの取組みは大きな成果を上げ、米国で広がりつつある。

職業と日常の教科学習をつなぐ

三村隆男

三村隆男

早稲田大学 教育・総合科学学術院 教育学研究科教授
埼玉県立蕨高校の教員、上越教育大学講師、准教授等を経て2008年より現職。アジア地区キャリア発達学会副会長、日本キャリア教育学会理事。近著に『学校マネジメントの視点から見た学校教育研究』(学分社.2019年3月発刊)がある。

AIやICTが発達し、産業の中身自体が高度化するなかで、産業社会の進展に学校の教育がキャッチアップできていない実情がある。進学から就職という文脈は既に過去のものとなり、進学し就職した後も必要に応じて学び直す、リカレント教育が、変化し続ける社会に適応するために必要不可欠な時代となっている。

日本と同じくらいの面積を持つ米・カリフォルニア州は、州でありながらGDPは米国、中国、日本、ドイツに次ぐ世界第5位。その州が、Google、Facebook、Apple inc.をはじめとする先端ICT、AI企業を…

(※全文:2336文字 画像:あり)

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