土佐フードビジネスクリエーター 人材創出事業を通じた地域の産業振興
これからの社会では地方独自の特色やニーズを生かしたリカレント教育が求められる。地域の産業と高等教育機関の連携はどのように図るべきだろうか。
高知県における、食品産業中核人材育成の意義
受田浩之(うけだ・ひろゆき)
国内で初めて人口の自然減が認められた高知県では、その後の深刻な人口減少により、県内市場が縮小する負の連鎖が生じていた。この連鎖を断ち切るため、2008年から県では「高知県産業振興計画」を策定し、その計画を精力的に推進している。本計画の重点領域として当初から「食品産業」の振興が挙げられた。農林水産業を基幹産業とする高知県において、その付加価値を高め、「地産外商」によって域外から外貨を稼ぐには、食品産業の伸び代が大いに期待できると考えたからである。
その一方で、食品産業の振興において最も重要な…
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