次世代経営者に求められる 自身の「ありたい姿」を見出し「答え」を創る力

グローバル企業を経営した経験を活かし、現在は長野県において、次世代経営者の育成に力を注ぐ瀬畑一茂氏。経営者・承継者が自身の「ありたい姿」を見出し、「答え」を創る力を養う場を提供し、成果をあげている。さらに、瀬畑氏は大学で学ぶなど、現在も自らの研鑚を続けている。

グローバル企業を率いた経験
地域企業の支援に活かす

瀬畑 一茂

瀬畑 一茂

合同会社ReConnect 代表社員
一般社団法人リコネクト 代表理事
1970年東京都生まれ。1994年、信州大学経済学部卒業。世界最大の総合化学会社BASFにてグローバルな事業環境の下、ドイツ本社・グローバルマーケティングマネージャー、アジア地域本社(香港)にてアジア地域事業部の立ち上げ及びアジア地域マネージャーを歴任後、国内大手上場企業との合弁会社・代表取締役社長、日本法人・副社長として14年間、会社経営に従事。2018年、長野県にIターンし、地域活性(地方企業の課題解決、移住人材活用等)に尽力。また、「次世代経営者育成塾」を主宰し、事業承継、次世代育成、経営課題解決などを支援。2020年、合同会社ReConnectおよび一般社団法人リコネクトを設立。2021年、産学連携教育イノベーター育成プログラム(東北大学)リーダーシップ開発育成コース修了。

── 瀬畑先生はグローバル企業の経営者を経て、現在、長野県で地域企業の支援に取り組まれています。

私は24年間、世界最大の総合化学会社BASFでグローバルビジネスに携わり、後半14年間は経営者を務めました。欧米やアジア各国で悪戦苦闘した経験や、経営者としての孤独感や不安感など、多くの学びを得ることができました。

転機となったのは2018年、長野県にIターン移住したことです。私にとって長野県は、大学時代を過ごした心の故郷でした。東京出身で田舎もない私にとって、信州大学での4年間は、本当に充実した時間を過ごすことができた思い出深い場所です。

移住を決めた時、「好きな地域に住むだけではなく、何かお役に立つことはできないか」と思いました。そして、経営者としての実務経験を活かし、地域の発展に寄与したいと考えました。

(※全文:3617文字 画像:あり)

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