一般社団法人日本リスキリングキャリアコンサルタント協議会が設立

「一般社団法人日本リスキリングキャリアコンサルタント協議会(英称:Japan Reskilling Career consultant Association、JRCA)」が3月15日に設立され、株式会社Kakedas代表取締役の渋川駿伍氏が理事に就任した。

 JRCAは、日本政府がデジタル田園都市国家構想における、重要な目標の一つとして掲げる「2026年度末までにデジタル推進人材230万人育成」の実現に向けて、生成AI時代のリスキリング(学び直し)に適応したキャリアコンサルタントの輩出を目的に設立された。「リスキリングの普及」「キャリアコンサルタントの養成」「キャリアコンサルタントの活躍機会創生」の3つを軸とした活動を行うとしている。

世界全体におけるデジタル社会への遷移や生成AIの普及を受け、全てのビジネスパーソンに求められるリテラシー・スキルが変化し、働き方やキャリア形成に大きな影響が生まれている。一方で、リスキリング推進のキーパーソンであるキャリアコンサルタントにおいても、デジタル社会への変化に応じた自身のスキルアップが必要不可欠だ。

認定特定非営利活動法人育て上げネットが実施した「若者のキャリア形成にかかわる支援者の情報通信技術に対する理解と支援活動に関する調査」によると、IT業界についての理解度について「知っている」と回答した人は全体の28%に留まり、理解度が低い人ほどキャリア相談を受けた際にIT業界を勧めない傾向がうかがえるという結果になった。また、デジタル推進人材の育成の指針として独立行政法人情報処理推進機構と経済産業省が策定した「デジタルスキル標準」は、生成AIの台頭を受けて2023年8月に改訂されるなど、キャリアコンサルタントに求められるリテラシー・スキルは大きく変化している。

このような状況を受け、生成AI時代のキャリアコンサルタントに求められるリテラシー・スキルを定義したうえで、キャリアコンサルタント自身のリスキリングの支援、および活躍機会の創生に関する取り組みを強力に推進する必要性を認識し、JRCAの設立に至ったという。

JRCAでは今後、リスキリング推進に特化したリスキリングキャリアコンサルタントを増加させるとともに、一般社団法人生成AI普及活用協会(GUGA)監修のもと「リスキリングキャリアコンサルタント資格」を創設し、時代のニーズに求められるキャリアコンサルタントを増やす活動を行う。また、厚生労働大臣が認定する「キャリアコンサルタント養成講座認定校」や経済産業大臣が認定する「第四次産業革命スキル習得講座(Re スキル講座)認定校」との連携を図り、キャリアコンサルタント資格取得者の活躍する場を整える活動を行うとしている。

株式会社ジェイック・プレスリリースより