2022年度に大学院人文学研究科の新設へ 大阪大学

大阪大学は5月27日、大学院文学研究科および言語文化研究科を統合し、5つの専攻(人文学/言語文化学/外国学/日本学/芸術学)から成り立つ「人文学研究科」を2022年4月1日に新設することを発表した。 

新研究科では、専門分野に特化し充実した教育プログラムを提供する5専攻とともに、5専攻を横断する組織として「人文学林」を設置し、(1)社学連携活動の推進、(2)社会のニーズに即応した研究プロジェクトの推進、(3)研究科共通科目の運営、(4)学位審査の統括など、専攻の垣根を超えた総合的な研究・教育を主導する。

さらに、「人文学林」では、3つの学問分野(言語科学・コミュニケーション系/思想・時空環境系/文化表象系)と4つの地理的エリア(日本/アジア・アフリカ/アメリカ・ヨーロッパ/エリア横断)を組み合わせて12 に区分された「学術マトリックス」を設け、教員と学生を各マトリックスに配置することで、専攻横断的な交流の振興、さらにグローバル社会に対応できる新たな学問分野の創出が可能になるという。 

大阪大学は、2研究科の統合に伴う専攻再編および人文学林によるシナジー効果によって、従来からの人材(大学・研究機関所属の専門的研究者、国内外の各種民間企業など)に加え、情報観、価値観、職業観、生命観、ジェンダー観などの変化や揺らぎといった、現在の社会や国際情勢の変化に対応する多様な人材を育成する、としている。

21.5.28news1

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