多様な学生が集い、人工知能を社会課題に応用する術を学ぶ

政府は、AI人材不足を背景に世代を問わず広くAI人材育成に向けた教育改革を求めている。立教大学は2020年4月、日本初のAIに特化した大学院研究科「人工知能科学研究科」を開設する。開設準備室長である内山泰伸教授に構想と意気込みを伺った。

日本初のAIに特化した、大学院を開設

内山泰伸

内山泰伸

立教大学人工知能科学研究科開設準備室室長
立教大学理学部物理学科教授。東京大学大学院理学研究科物理学専攻で博士(理学)の学位を取得。SLAC国立加速器研究所Panofsky Fellowを経て、2013年に立教大学理学部物理学科に着任し、高エネルギー天文学の研究室を主宰。日本天文学会第21回研究奨励賞受賞、第5回宇宙科学奨励賞受賞。

経済産業省の資料「AI人材育成の取組」によると、「IT人材の不足は、現状約17万人から2030年には約79万人に拡大すると予測」されている。また、政府・統合イノベーション戦略会議が6月に公表した「AI戦略2019」では、デジタル社会の「読み・書き・そろばん」である「数理・データサイエンス・AI」の基礎などの必要な力を全ての国民が育むことを目指し、初等中等教育から高等教育、社会人教育までのあらゆる世代への教育改革を求めている。

こうした中、立教大学は2020年4月に人工知能(AI)に特化した…

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