神山まるごと高専(仮称)、第一期生の学費無償化を目指すと発表

2023年4月の開校を目指す私立高等専門学校「神山まるごと高専(仮称・認可申請中)」はこのたび、2023年4月入学予定の一期生の学費を無償化することを目指すと発表した。

具体的には、返済の必要がない給付型の奨学金を立ち上げ、学生に支給することを目指す。

従来の技術教育中心の高専とは異なり、テクノロジー・デザイン・起業家精神の3分野を同時に学ぶことで世の中を変えていくことのできる人材の育成を目指している同高専では、現在、専門性の高い教員の確保や、テクノロジー・デザイン・起業家精神の3分野にわたる質の高い教育環境の提供することを目指しているため、年間の学費が理系大学と同程度かそれより高くなる可能性があるという。

一方、一般社団法人全国高等学校PTA連合会と株式会社リクルートマーケティングパートナーズが行った「高校生と保護者の進路に関する意識調査」(2020年2月)では、「家庭の経済事情が子どもの進路選択にどの程度影響があるか」という質問に対して、「非常に影響がある」が32%、「ある程度影響がある」が43%と計75%が家庭の経済事情は子供の進路選択に影響があることがわかっている。

同高専の今回の発表にはこうした背景があり、同高専理事長候補の寺田親弘氏は「まずは一期生の学費無償化に向けて動きますが、二期生以降も持続的に学費を無償にできるよう、奨学金の仕組み作りにチャレンジしていきます」としている。

22.2.1news2