DNPがAI人材育成に注力　国際イベントに日本企業として唯一選出

大日本印刷株式会社（DNP）は、米国ネバダ州ラスベガスで2025年12月2日（火）に開催された生成AIスキルコンペティション「AWS AI League」世界大会に日本企業として唯一選出され出場した。同コンペティションはAmazon Web Services, Inc.（AWS）が主催するグローバルカンファレンス「AWS re:Invent 2025」内で実施され、世界各国・地域のAI技術者や企業が参加。生成AIを活用した課題解決のスキルを競う国際コンペティションであり、今回初めて開催された。参加者は、AWSの生成AIサービスを活用して与えられたテーマに取り組み、モデル構築力・応用力・創造性を競った。

「AWS AI League」の様子（大日本印刷（DNP）・プレスリリースより）

DNPは、AI分野での実践的な取り組みとAWSとの長年にわたるパートナーシップが評価され、「AWS AI League」の初回開催に20社のうち日本企業として唯一選定された。2025年10月には、DNPグループ6社・社員336名の技術者が競い合い、優勝した社員が日本代表として世界大会に挑戦。ラスベガスで開催された「AWS AI League」世界大会では、世界各国・地域の20社とスタートアップ2社、個人5名の計27名が競った。

DNPはAI人材育成に関して、2019年にAWSが主催する強化学習型自律走行レーシングカーの大会「AWS DeepRacer Championship Cup」の世界大会で、優勝・準優勝を果たした実績がある。楽しみながらAI技術を学ぶ実践的な活動を継続することで、社員の自律的な学習を促し、高度なAI人材の育成につなげている。

また、DX（デジタルトランスフォーメーション）の一環で、国内外の約3万人のグループ社員が生成AIを活用できる環境を2023年に構築し、新たなサービス開発などへの生成AIの活用を推進している。生成AIを活用する体制の構築や企業風土の醸成にも努め、全社員のリテラシー向上と生成AIの積極的かつ効率的な活用に向けて、研修やコンテストも実施しているという。