和歌山県と42 Tokyo、連携協定を締結

和歌山県は11月27日、フランス発のITエンジニア養成機関「42」の東京校を運営する一般社団法人42 Tokyoと連携協定を締結した。同日、和歌山県知事の岸本周平氏と「42 Tokyo」副理事長兼事務局長の佐藤大吾氏が和歌山県庁で協定締結式を行った。

「42」は、2013年にパリに設立されたソフトウェアエンジニア養成機関。東京校は2020年にオープン。現在では世界31か国に52のキャンパスがある。企業の寄付をもとに運営されているため、授業料は完全無料。18歳以上であれば経歴を問わず誰でも学ぶことができる。また校舎は24時間、365日開放されている。ちなみに「42」の名は、1970年代のSFラジオドラマ『銀河ヒッチハイク・ガイド』の中で、「生命、宇宙、万物の究極の問い」に対してスーパーコンピューターが出した答えに由来している。

この度の連携協定は、デジタル人材の不足に悩む和歌山県におけるITエンジニアの育成と、県内企業のIT人材獲得の支援を目的としている。デジタル人材の育成は、県内の教育機関に「42」の教育法を提供することで、また企業のIT人材獲得の支援は、「42 Tokyo」の学生に和歌山県および県内企業をPRすることで行う。

和歌山県の岸本知事は、「『42 Tokyo』で学んだ学生が和歌山を選び、県内で活躍してくれることを期待する」と述べた。

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