「服育」のチクマが関西大学と連携 未活用生地をアップサイクル

衣服を通して豊かなこころを育む「服育」を提唱する株式会社チクマ(大阪市中央区)は、関西大学商学部・横山ゼミ「衣の魔女」プロジェクトチームと連携し、未活用生地を活用したアップサイクル商品の開発を通して社会課題の解決を目指すと発表した。

ソーシャル・アントレプレナーシップと協働について、文献研究とともに実践を通して学ぶ横山ゼミの「衣の魔女」チームが開発したのは、チクマの未活用生地を使い福祉事業所が製作するバネ口ポーチとトートバッグ「WITCHILL(ウィッチル)」シリーズだ。

未活用生地をアップサイクルし有効活用することで「廃棄衣料問題」と、平均工賃より高い工賃を支払うことで「就労継続支援B型事業所(福祉事業所)の工賃問題」といった社会課題の解決を目指しており、プロジェクトを進めるにあたりクラウドファンディングで資金調達と賛同者の募集をスタートした。

チクマが提供するのは、様々な理由で制服になることのできなかった未活用生地。通常は反毛などのマテリアルリサイクルに回しているが、同社では新たな価値を生み出す製品にアップサイクルすることで、より多くの人々とSDGsへの取り組みを共有できるのではないかと考えている。「衣の魔女」プロジェクトでは貢献できるSDGsの目標を掲げており、学生達はもちろん福祉事業所など多様な主体とパートナーシップを組みながら共にSDGsへの取り組みを進めていく。

21.9.16news1

株式会社チクマ・プレスリリースより