グローバル人材の育成へ アカデミアと実務の融合が突破口に

世界的な人材獲得競争が激化している中で、日本において、グローバル人材の活躍をいかに促進していくかが問われている。グローバル人材について研究する立命館大学・守屋貴司教授に、グローバル人材育成の課題と、企業や大学に求められる取組みについて話を聞いた。

世界規模での人材獲得競争に
後れをとる日本企業

守屋 貴司

守屋 貴司

立命館大学 経営学部 教授
1962年生まれ。関西学院大学大学院商学研究科博士課程後期課程単位取得中途退学、立命館大学大学院社会学研究科博士課程後期課程修了。博士(社会学)。現在、立命館大学経営学部教授。立命館大学経営学部副学部長を務めた。経営学や社会学、主に人的資源管理論、企業労働論、労使関係論、地域マネジメント、キャリア開発などを専門分野としており、グローバル人材についての研究にも力を入れている。主な著作に『人材危機時代の日本の「グローバル」人材の育成とタレントマネジメント―見捨てられる「日本・日本企業」の処方箋』。

──少子高齢化が進む中で、日本企業にグローバル人材の育成・活用が求められますが、現状の課題をどのように見ていますか。

私はグローバル人材について、国籍を問わず日本人も外国人も含めて、世界に視野を広げ、国境に縛られることなく自由にその才能を発揮し、活躍できる人材であると考えています。

日本企業において、グローバル人材の活用は進んでいないのが実状です。労働人口が減少する中で、政府は外国人留学生の受け入れ体制の充実を図っていますが、…

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