子どもと大人の学びが融合する 先端教育と「探究学習」

先端教育にとって、「探究学習」はどのような意義をもつのか。高等教育を子どもと大人の学びが融合する場と捉え、先端教育の可能性を探る。

石﨑 友規(いしざき・とものり)

石﨑 友規(いしざき・とものり)

日本学術振興会特別研究員(DC2)、常磐大学人間科学部助教等を経て現職。高等教育が直面する様々な課題に向き合いながら、将来を見据えた教育ができる教員養成を行っている。主な研究テーマは、理科における探究学習に関する研究。

人生100年時代に我々はどう生きるか。「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」の冒頭にもあるように、2007年生まれの子どもの50%が到達すると期待される年齢は、日本の場合、107歳との予測がある。そうした社会では、「教育→仕事→老後」という3ステージの人生観ではなく、マルチステージの人生観へとシフトすると予想されている。

もう少しリアリティのある話をすれば、上記の予測は、現在の小学生の半数以上は22世紀まで生きることになる、ということを意味する。いまの小学生が…

(※全文:2275文字 画像:あり)

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