次なる社員教育はソーシャル思考?

サステナビリティからリジェネレイティブ(環境再生型)へのシフトが企業命題になりつつある現代、ソーシャルイシュー(社会課題)における企業と社員の関係を検証する。

SDGs 時代に求められる、組織の大転換

坂本 文武(さかもと・ふみたけ)

坂本 文武(さかもと・ふみたけ)

社会課題解決を志す個人の人材育成や組織開発に従事。2010年から立教大学特任准教授(~15年)、2017年から社会情報大学院大学で教鞭をとる。著書に『NPO の経営』(日本経済新聞社、2004年)など。

日本でも、国連が提唱する「持続可能な開発目標(以下、SDGs)」の取り組みが、国や経済団体の後押しもあり、拡がり始めています。累積的に発生する社会課題の解決に事業が関わる度合いを再考する企業も増えている印象です。しかし、欧州に目をむければ、すでに次のステージに向かっています。サステナビリティからリジェネレイティブ(環境再生型)へのシフトです。「持続」ではなく、「環境を再生」して次世代にバトンタッチする考え方です。少し前までは「カーボンニュートラル」を目指していたのに、いまは「カーボンネガティブ(プラスにして返す)」を…

(※全文:2214文字 画像:あり)

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