コロナ以降の学びと先端教育 自ら学ぶ姿勢と問いを立てる力

新型コロナウイルス感染症の拡大によって子供たちの学び方や価値観が大きく変わった2020年。これからの学びについて、民間教育サービスの業界誌『月刊私塾界』を発行する山田未知之氏が考察する。

コロナ禍が教育界に与えた影響

山田 未知之

山田 未知之(やまだ・みちゆき)

2005年、教育サービス業界専門誌『月刊私塾界』(毎月5,000部発行)を発行する株式会社私塾界(全国私塾情報センター)に入社。2008年、取締役に就任。2010年、同社創業者である父・山田雄司が急逝し、副社長に就任。2012年10月より現職。教育サービスのあり方や業界への想い深く、全国約2,000社におよぶ学習塾のサポート役として、月刊誌の発行を通して経営情報の提供をするほか、各地で研修・セミナーを実施している。
私塾界オフィシャルサイト
www.shijyukukai.jp

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う教育現場の対応について、初等中等教育を中心とした18歳以下の子供たちの学習状況について振り返ってみたい。

まず、3月の全国一斉休校にはじまり、4月に緊急事態宣言が発出され、5月7日までとされていた緊急事態宣言が5月末まで延長されたことにより、ほぼ全国の学校で休校が続き、公教育としての機能は実質的に3カ月ほど止まってしまった。この間、学校も何もしていなかったわけではなく、試行錯誤しながら子供たちの学びを止めないように様々な努力をしていた。ただ、公立学校で同時双方向型のオンライン指導に切り替えられた学校は5%に留まるという調査結果もあり、教科書や紙の教材を活用した家庭学習が中心となっていたのが実状だ…

(※全文:2570文字 画像:あり)

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