農業版STEAM教育でアグリテックの担い手育成 プロキッズと姫路市
子ども向けSTEAMプログラミング教育を行うプロキッズは8月20日、兵庫県姫路市と連携し、農業版STEAM教育を子どもたちへ実施するとともに、後継者とIT人材の不足を抱える農業分野において、地域に根付く新たなアグリテックの担い手を育成していくと発表した。同事業は、内閣府が地方公共団体の自主的・主体的で先導的な事業を支援する「地方創生推進交付金事業」として採択されている。
姫路市の農業就業者の平均年齢は71歳で、65歳以上の就業者が約82%を占め(2015年農業センサスより)、後継者不足による過疎化や限界集落の増加、耕地利用の低下などが深刻な問題となっている。このような現状をふまえ、同事業ではICTを活用した農業による新たなアプローチで、これらの課題を解決するビジネスを生み出せる人材の育成を目指している。
農業版STEAM教育のポイントは、農業に関する最新技術を活用する体験を通して、農業と新たな技術に対する興味喚起を促すこと。単なる農業体験で終わらないよう、Farmbotなど最新の農業ロボット技術の仕組みの理解を深めた上で、IT技術を組み合わせた新たな農業に触れる体験を提供していく。
「FarmBot Genesis XL v1.5 (CNC家庭菜園組立キット)」を使った自動水やりのイメージ