仙台市とCoursera、アントレプレナーシップ教育で国内初の連携

仙台市は5月15日、世界最大のオンライン学習プラットフォームのCoursera, Inc.と、アントレプレナーシップの向上に関するMOU(Memorandum Of Understanding:日本語訳 了解覚書)を締結した。Coursera, Inc.と国内の行政機関とのスタートアップに関するMOUの締結は、国内初の事例だ。このMOU締結により、仙台・東北の若者が世界最先端のアントレプレナーシップ教育プログラムを受講できる環境を構築し、仙台・東北からグローバル人材の育成・グローバルで活躍するスタートアップの輩出を目指す。

2012年にスタンフォード大学の2人の教授によって立ち上げられたCourseraは、現在1億2400万人の登録学習者を抱える世界最大のオンライン学習プラットフォームの1つだ。300以上の主要な大学や産業界のパートナーと提携し、Specialization、Professional Certificate、Guided Projects、学士号・修士号など、幅広いコンテンツや資格のカタログを提供している。現在、世界中の教育機関がCourseraを利用して、データサイエンス、テクノロジー、ビジネスなどの分野で従業員、市民、学生のスキルアップや再教育を図っている。

今回のMOUの背景として、2023年1月に仙台市長がシリコンバレーを訪問した際、スタートアップが都市の活力を生み出す源泉となっていることを目の当たりにし、仙台・東北から世界への飛躍を目指すスタートアップを生み出していく必要性を実感。今年度、仙台・東北の若者へ向けたアントレプレナーシップ教育プログラムである「仙台グローバルスタートアップ・キャンパス」を推進する上で、世界最大のオンライン教育プラットフォームを有するCoursera, Inc.の協力を得て、世界最高クオリティの教育コンテンツを仙台・東北の若者に届けることができると考え、覚書締結に至ったという。

230516news1

仙台グローバルスタートアップ・キャンパスの概要(仙台市・プレスリリースより)