空き家を再生、過疎地を活性化 「コミュニティ大工」を育てる
「地域総戦力によるまちおこし」によって、観光を起点とした活性化を実現させた鹿児島・頴娃町。過疎地に人を呼び込むために、仕事づくりや創業人材の育成も進む。活性化を牽引してきたキーパーソン、加藤潤氏は現在、空き家問題の解決に向けて「コミュニティ大工」の育成に力を注ぐ。
地域総戦力によるまちおこし、
業種を越えて多様な人が連携
加藤 潤
薩摩半島の南部に位置する頴娃町(えいちょう)は、かつては鹿児島県内に住む人でも訪れたことがない「目立たない通過地域」だった。しかし昨今では年間15万人が来訪する観光地となり、20~40代の移住者や独立して仕事をする人も増えている。
頴娃町は観光事業者だけでなく農家や商店なども巻き込んだ「地域総戦力によるまちおこし」によって、観光を起点とした活性化を実現させてきた。それを牽引したのがNPO法人頴娃おこそ会であり、中心メンバーとして活躍する加藤潤氏だ。
「鹿児島のまちづくり界のレジェンド」と称される加藤氏は、…
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