金沢工業大が最優秀賞 文科省「学生キャリア形成支援活動表彰」令和7年度受賞5校決定

文部科学省は、産学協働による優れたキャリア形成支援活動を顕彰する「令和7年度大学等における学生のキャリア形成支援活動表彰」の受賞校を決定した。本制度は、学生の能力伸長に寄与し、他校や企業のモデルとなるグッドプラクティスを広く普及することを目的としている。

令和6・7年度の公募には大学42件、短期大学4件の計46件の申請があり、選考委員会による審査を経て5校が選出された。最優秀賞には金沢工業大学が選ばれたほか、優秀賞に豊田工業大学、日本大学、広島大学の3校、選考委員会特別賞に筑波大学がそれぞれ決定している。

最優秀賞を受賞した金沢工業大学の「コーオププログラム」および「コーオプ実習」は、世界産学連携教育協会(WACE)の基準に準拠した独自の教育モデルである。企業と共同で設計したカリキュラムに基づき、学生が4か月程度の長期有給就業を経験する点や、大学全体で産業界との連携体制を構築している点が評価された。

優秀賞の3校も特色ある取り組みを展開している。豊田工業大学は、1年次と3年次に段階的な学外実習を必修化し、技術者育成を見据えた体系的なプログラムを運用する。日本大学は、約1,000の受入機関を確保し、独自のマッチングシステム(NOTES/SYSTEM)を活用して学生一人ひとりに最適な実習機会を提供している。広島大学は、情報科学部3・4年生を対象とした卒業論文に代わる必修科目として、4か月×2回の長期フィールドワークを教育課程に組み込んだ。

選考委員会特別賞の筑波大学は、博士前期課程の学生を対象とした国際的なインターンシップを評価された。国内外のスポーツ組織等での実務経験を修士論文の研究計画と連動させる仕組みが、高度な専門性と国際性の双方を養うモデルとして認められている。

文部科学省は、受賞校以外の申請事例についても今後ホームページで事例集として紹介し、大学等におけるキャリア形成支援の質向上を推進していく方針だ。