仕事に満足感を覚える人が世界的には減る一方、国内では増加 国際民間調査

パーソルホールディングス株式会社は11月22日、同社が公益財団法⼈Well-being for Planet Earthと共同で毎年行っている、「『はたらいて、笑おう。』グローバル調査」の最新結果を発表した。

パーソルホールディングスは、「はたらいて、笑おう。」をグループ全体の標語に掲げ、人々が仕事から得る幸福感や満足感を高めることを目標としている。そのためには世界中からデータを集める必要があるとの考えから、アメリカの調査会社ギャラップが世界中の15歳以上の人々を対象に2005年から毎年実施している国際世論調査「ギャラップ世界世論調査」(Gallup World Poll)に、2020年、仕事の実感に関する3つの質問を追加。その3つの質問は、以下の通り。

 

質問1:あなたは、日々の仕事に、喜びや楽しみを感じていますか?

質問2:自分の仕事は、人々の生活をより良くすることにつながっていると思いますか?

質問3:自分の仕事や働き方は、多くの選択肢の中から、あなたが選べる状態ですか?

 

回答者は「はい」、「いいえ」、「わからない」、「回答拒否」の四択で答える。

第3回目となる今回は、2022年6月から2023年6月にかけて、世界142の国・地域で実施された。1つの国・地域につき約1,000人から回答を得た。

質問1に「はい」と答えた人の割合がもっとも多かったのは、エルサルバドルだった。98.2%の人が「はい」と回答。2位はプエルトリコ(97. 0%)、3位はインドネシア(96.8%)だった。日本は97位(76.6%)と下位だった。

前回調査では、1位はエルサルバドル(96.5%)、2位はインドネシア(96.0%)、3位はパナマ(95.9%)で、日本は103位(72.8%)だった。

質問2に「はい」と答えた人の割合がもっとも多かったのは、プエルトリコだった。92.6%の人が「はい」と回答。2位はエルサルバドル(91.5%)、3位はコスタリカ(88.4%)だった。日本も7位(85.9%)に入った。

前回調査では、1位はラトビア(90.0%)、2位はコロンビア(89.7%)、3位はフィリピン(89.3%)で、日本は46位(79.10%)だった。

質問3に「はい」と答えた人の割合がもっとも多かったのは、プエルトリコだった。88.1%の人が「はい」と回答。2位はマリ(87.4%)、3位はオランダ(85.3%)だった。日本も73.3%で38位と健闘した。

前回調査では、1位はフィリピン(88.6%)、2位はデンマーク(84.8%)、3位はタンザニア(84.8%)で、日本は56位(69.2%)だった。

日本はどの質問についても、「はい」と回答した人の割合が前回調査から上昇した(質問1で3.8ポイント、質問2で6.8ポイント、質問3で4.1ポイント)。これは、世界全体の「はい」回答者割合が、どの質問についても低下した(質問1で0.5ポイント、質問2で1.1ポイント、質問3で1.7ポイント)のとは対照的である。このせいもあって、日本の世界ランクは上昇した。特に質問2については、世界7位、アジア1位となった。

結果の詳細については、以下から見ることができる。

https://www.persol-group.co.jp/sustainability/well-being/worlddata/

 

パーソルホールディングス プレスリリースより