働きがいや満足度の向上に向けて シニア社員のジョブ・クラフティングの実践
職務に対し自主的な工夫を凝らし、仕事をより意義のあるものに再構築するジョブ・クラフティング。本稿ではシニア社員のジョブ・クラフティングの実践について近年の研究知見を踏まえて外観します。
はじめに
岸田 泰則
釧路公立大学 准教授
1966年北海道生まれ。2021年法政大学大学院政策創造研究科博士後期課程修了。博士(政策学)。㈱IHI、IHI運搬機械㈱を経て、現職。日本労務学会理事北海道部会長。専門は組織行動論。シニア社員のジョブ・クラフティングを研究テーマにしている。主な著書に、『シニアと職場をつなぐ―ジョブ・クラフティングの実践』(単著、学文社)など。
日本では定年延長や再雇用によりキャリアの時間軸が延びつつありますが、その中身は必ずしも充実しているとは言えません。再雇用制度の多くは、年金支給年齢との接続や雇用確保義務に対応する福祉的雇用の色彩が濃く、シニア社員自身もなぜ働き続けるのか、どのように貢献すべきかといった役割の明確な手がかりを得にくい状況にあります。一方で人手不足が深刻化し、長く生き、長く働く社会の中、シニア社員がいかに活性化するかが重要な課題となっています。そこで注目されるのがジョブ・クラフティングです。ジョブ・クラフティングとは与えられた職務に対し自主的な工夫を凝らし、仕事をより意義のあるものに再構築する取り組みです。本稿ではシニア社員のジョブ・クラフティングの実践について、近年の研究知見を踏まえて外観します。
(※全文:2286文字 画像:あり)
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