市進HD 高校生指導に特化した生成AIを開発、働き方の改善を目指す

幼児から高齢者まで幅広い層を顧客とする株式会社市進ホールディングス(所在地:千葉県市川市)は、人口減少や人材難の課題に向け、DXなどの新しい技術の活用を進めている。長年にわたる少子化により、労働生産人口の減少が各業界に重大な影響をもたらしている。特に市進ホールディングスが展開する教育・介護業界は労働集約型産業のため、一般的に労働生産性の向上が遅れているとされている。

今回、市進ホールディングスグループで動画配信サービスを提供する株式会社ウイングネット(所在地:東京都文京区)が高校生指導に特化した生成AIを開発した。志望大学合格に必要なカリキュラムの提示や、強化したい学習単元をコンテンツ内から速やかに検索することが可能となり、専門性が必要とされてきた高校部門の運営のハードルを下げ、AIが提示したデータを活用し、生徒とともに考える指導が可能となる。

市進ホールディングスはいまだ労働集約型が続く業界の中で、業務の効率化や人がすべき仕事の峻別により労働の付加価値を高め、労働生産性の向上、企業収益の向上を目指す。また同時に、働く人のワークライフバランスの実現にも配慮し、働きがいや満足度を高めることで人材の定着にも寄与したいと考えている。

また今後は、社会環境に合わせた提供価値の高いシステムを開発し、人にしかできない役割をサポートする校務支援システムの開発も進めている。働き方の改善を通じて厳しい状況下にある教育機関を支え、生徒が地理的・経済的な環境によらず、等しく、質の高い教育を受け続けられる環境を目指すという。

将来的には、教育サービス事業だけでなく介護福祉サービス事業まで対象を拡げ、介護職員の負担軽減など介護施設での活用も検討。千葉県を地盤とした学習塾での58年の歴史と20年近い映像配信などデジタル技術の実績、そして介護分野で培ったノウハウを活かし、今後も広く社会に貢献していくとしている。

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株式会社市進ホールディングス・プレスリリースより