「資本主義の父」渋沢栄一の教育思想

「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一は、現在の埼玉県深谷市に生まれ、生涯に約500 の企業に関わり、約600の教育・社会福祉事業に携わった。渋沢の思想と教育への取り組みを振り返る。

渋沢栄一の生涯

深谷市の渋沢栄一生地「中の家」

深谷市の渋沢栄一生地「中の家」

渋沢栄一は天保11年(1840年)に現在の埼玉県深谷市血洗島に生まれた。実家は藍玉の製造販売や養蚕を行う豪農であり、幼少期から父・市郎右衛門から学問の手ほどきを受けた。7歳頃から隣村に住む10歳年上の従兄弟、尾高惇忠(後に富岡製糸場初代場長)の元で『論語』など四書五経や『史記』『日本外史』といった日中の古典を学んだ。特に『論語』は渋沢にとって生涯を通じての基本理念となった…

(※全文:1900文字 画像:あり )

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