埼玉から全国に広がる、イノベーティブな教育施策

埼玉県からは近年、多数のイノベーティブな教育施策が考案され、全国の自治体や中央省庁に大きな影響を与えている。本稿では奨学金制度と学力・学習状況調査の2つを解説する。

生徒児童の成長度を測定

埼玉県は2015年から「埼玉県学力・学習状況調査(以下、埼玉県学調)」をスタートしている。県内公立小中学校(さいたま市を除く)の小学校4年生から中学3年生まで、国語・算数(数学)・英語(中2・3)の教科で、毎年約30万人を対象に実施する調査であるが、ただの学力試験ではない。特徴は、子どもの「学力の伸び(経年変化)」などを継続して把握できる自治体初の調査であることだ。

これまでの学力調査は…

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