大阪公立大、島津製作所と連携協定を締結 エネルギーおよび感染症分野の共同研究・人材育成に向け

大阪公立大学は7月14日、株式会社島津製作所と連携協定を締結した。共同でエネルギーおよび感染症分野の教育研究に取り組む。

大阪公立大は4月、中百舌鳥(なかもず)キャンパスに、スマートエネルギー領域に特化した産学連携拠点「イノベーションアカデミー」を開設。ZEB化やスマートビル等の共同研究やスタートアップ創出を推進している。

同施設には、イメージング質量顕微鏡「iMScopeQT」など、島津製作所の分析・計測機器を多数導入している。これらの機器を駆使し、新しい電池材料や評価技術、アプリケーションの開発に向け共同研究を行う。先端機器の操作法や最新の分析・計測手法に通じた人材の育成にも取り組む。

大阪公立大は「大阪国際感染症研究センター」にて、学問領域・産学の枠を超えた公衆衛生研究にも注力。島津製作所は中期経営計画にて、ライフサイエンスを含むヘルスケアを重点領域と定めていることから、同センターとも連携。下水から感染症の発生状況を把握する「下水サーベイランス」に必要な装置や試薬の開発に取り組む。

連携を通じ、社会課題の解決に貢献したいとしている。

smart energy_250326_014_waifu2x_noise0_scale2x「イノベーションアカデミー」の外観。大阪公立大プレスリリースより