仙台の観光DXが加速 AIさくらさんと遠隔接客の連携による実証事業始動

株式会社ティファナ・ドットコム(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:森 博也)が提供するAIエージェント「AIさくらさん」が、公益財団法人 仙台観光国際協会(以下、SenTIA)の観光案内業務に導入される。2026年4月29日からのテスト稼働を経て、5月1日より実証事業を開始する。仙台市観光情報センターを舞台に、AIによる多言語対応と遠隔接客機能による有人対応を組み合わせ、観光案内の高度化と業務効率化の両立を目指すものである。

SenTIAは、仙台市および宮城県の観光振興と国際交流を担う中核組織であり、観光誘客やMICE(国際的な会議や展示会)誘致等を通じた交流人口の拡大、多文化共生の推進など幅広い取り組みを行っている。近年のAIの進化により、各種観光案内や問い合わせに対しても一定の質を担保した情報提供が可能となってきた状況を踏まえ、無人での観光案内の実行性と正確性を検証する必要性が高まっていた。一方で、訪日外国人をはじめとする利用者の増加に伴い、これまで2交代で運用してきた人的リソースをコアタイムへ集中させる必要性も生じており、こうした事情が今回の導入につながっている。

実証事業では、AIと専門スタッフによるハイブリッド型の案内体制を構築する。観光地への行き方や基本情報といった基礎的な問い合わせには、日本語、英語、中国語、韓国語の4言語に対応するAIさくらさんが即座に回答する。AIさくらさんだけでは解決が難しい複雑な相談については、遠隔接客機能を通じて離れた場所にいる専門スタッフへシームレスに接続し、利用者は会話を途切れさせることなく有人対応へ移行できる仕組みである。検証項目には、アバター接客の案内精度および利便性の向上、問い合わせ対応の自動化による業務効率化、遠隔接客機能と有人対応の連携効果、利用者満足度の向上が掲げられている。

稼働場所は仙台市観光情報センターであり、AIさくらさんによる案内は同センターの営業時間内である8:30〜19:00、遠隔接客は平日9:00〜17:00の対応となる。これらの検証結果を踏まえ、2026年7月より本格導入を予定している。

今後は、本実証事業および本格導入で得られた知見をもとに、多言語での問い合わせ内容や利用状況といった観光データを蓄積・分析し、利用者のニーズに応じたパーソナライズされた観光提案やレコメンド機能を強化していく方針である。データに基づいた高度な観光マーケティングを推進することで、仙台・東北エリアの観光競争力を高め、「持続可能な国際観光都市・多文化共生のまち 仙台」の実現に貢献していく。

なお、株式会社ティファナ・ドットコムは2000年5月設立で、Web制作事業を中心にあらゆる業種業態のWebサイト制作を手掛けてきた。その経験を活かして人工知能の開発に取り組み、2016年10月に「AIさくらさん」をリリース。2024年3月よりHEROZ株式会社(東証上場)のグループに参画している。