デジタルスキル標準を深化させるツールを発表 iCD協会

一般社団法人iCD協会は、デジタルスキル標準(DSS-P)とiCDタスクディクショナリの連携に関するプロダクト「WingsⅢ」を企業での導入・活用を進めているが、今回、「SFIA9へのバージョンアップ」と「iCDタスクディクショナリの大幅拡充」に合わせ、「WingsⅢ」の改訂を行った。

一般社団法人iCD協会・プレスリリースより

SFIA9では、以下のような新しいスキルや職務が追加された。
・デジタルトランスフォーメーションに関連するスキル
・クラウドコンピューティングやAI(人工知能)、機械学習に関連するスキルの拡充
・サステナビリティやエシカル(倫理的)技術に関連する新しい職務やスキルの追加

これにより、現在のテクノロジー業界の進展を反映させることができ、より幅広い分野でのスキルや役割に対応できるようになったという。

また、SFIA9では、スキルのレベル設定がさらに明確にされ、職務の定義がより細かく、具体的になった。特に、高度なスキルを求められる役職については、責任範囲や求められる成果のレベルがより具体的に定義されている。これにより、キャリアパスの明確化や、スキルの発展段階がより一貫性を持って評価できるようになったとしている。

さらに、サイバーセキュリティの重要性が高まる中で、セキュリティ関連のスキルセットが強化された。データサイエンスやデータエンジニアリングに関連するスキルの追加や強化があり、データ主導の意思決定の重要性が増している。

加えて、SFIAは国際的に広く使用されているフレームワークであるため、SFIA9では、特に多国籍企業やグローバルチームでの活用に適した形で、各国や地域の特性に合わせたスキルや職務のアジャストがしやすくなっているという。