「こどもまんなか実行計画2025」が決定 少子化対策、いじめ・自殺・不登校対策に重点

6月6日、首相官邸で開催された第5回「こども政策推進会議」にて「こどもまんなか実行計画2025」が決定された。

こどもまんなか実行計画は、「こども大綱」(2023年12月閣議決定)に掲げられた、5年程度で達成すべき子ども関連の政策目標の実現に向け、次の1年間に必要な具体的な施策をまとめたもの。

「こども家庭審議会」による前年度の施策の評価結果を踏まえ、内閣総理大臣を長とする「こども政策推進会議」が毎年6月ごろ取りまとめる。施策は関係府省庁の予算概算要求等に反映される。

実行計画2025には、少子化の進行に加え、不登校児童生徒や子どもの自殺、いじめ重大事態、児童虐待相談対応件数の増加を受け、以下のような施策が盛り込まれた。

・プレコンセプションケアの推進
・共働き・共育ての推進
・男性の家事・子育てへの主体的な参画促進・拡大
・ひとり親家庭に対する子育て・生活支援
・こども家庭センターの整備
・児童相談所の体制強化
・こどもの自殺対策緊急強化プランの推進
・いじめ防止対策の強化
・不登校のこどもへの支援体制の整備・強化

石破茂首相は「少子化に歯止めをかけるとともに、今を生きるこどもたちが健やかに成長できる環境を整備する。実行計画を踏まえ、今後はさらに、標準的な出産費用の自己負担無償化と、安全で質の高い周産期医療の確保を進めるとともに、高校無償化に関しては3党での協議を受けて検討していく」と語った。

000173752第5回こども政策推進会議の様子。中央は石破茂・内閣総理大臣。左は三原じゅん子・内閣府特命担当大臣(こども政策 少子化対策 若者活躍 男女共同参画 共生・共助)。首相官邸ホームページより