起業支援のプロフェッショナル、取手市の「起業家タウン構想」を牽引

茨城県取手市では「起業家タウン構想」の下、多角的な起業支援が展開されている。事業を牽引する吉田雅紀氏は、全国各地で起業支援の実績を残してきたプロフェッショナルだ。吉田氏は「起業は、失敗しない人が成功するのではなく、失敗から学ぶ人が成功する」と語る。

みんなが起業を応援する
「起業家タウン構想」を推進

吉田 雅紀

吉田 雅紀

一般社団法人とりで起業家支援ネットワーク 理事
1954年生まれ。同志社大学商学部を卒業。同志社大学大学院 総合政策科学研究科 博士課程前期を修了。1997年より起業コンサルタントとして、スタートアップの支援に携わりながら、講演活動も積極的に行う。2002年度創業・ベンチャー国民フォーラム起業支援家部門/経済産業大臣賞受賞。2005年から2014年まで関西学院大学専門職大学院/経営戦略研究科で教授として教鞭を執る。2008年にインキュベーションkatanaオフィスを立上げ現在までに1万社以上のスタートアップを支援。2017年、一般社団法人とりで起業家支援ネットワークの理事に就任。株式会社オドラナ取締役会長も務める。

茨城県取手市では、「起業家タウン構想」が2015年から推進されている。起業家タウン構想とは、誰もが起業を目指せる、職業選択の一つとして起業が当たり前になる街を目指すものであり、取手市ではインキュベーションスペースや起業支援サービス(情報提供・起業登録制度・セミナーや交流の機会・相談窓口)の提供、創業スクールや地域密着型ビジネスプランコンテストの開催など、多角的な支援が展開されている。

起業支援事業の運営を担う一般社団法人とりで起業家支援ネットワークの理事・吉田雅紀氏は、全国各地で長年にわたり起業支援に携わり、経済産業大臣賞を受賞した実績を持つプロフェッショナルだ。

以前から小さな街の起業支援モデルを確立したいと考えていた吉田氏は、縁あって取手市の職員との知己を得て同市に携わるようになった。起業家タウン構想には企画段階から携わり、事業を牽引している。

取手市の起業支援事業は2015年にスタートした当初、…

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