生成AIの力を使ってアイデア発想法を身近な技術に
新商品の企画、販売戦略の立案など、日々、業務で「考える」ことに迫られる人は少なくない。一方、生成AIの登場で、効率的に創造的なアウトプットを生み出すことが可能となった。創造工学の専門家でAIを活用したアイデア発想法の技法を生み出した石井力重氏に話を聞いた。
約100種類のアイデア発想法を
AIで実践、56の技法に昇華

石井 力重
アイデアプラント 代表
1973年、千葉県生まれ。東北大学大学院理学研究科を修了(理学修士)後、大手電機メーカー系専門商社にて5年間勤務。東北大学大学院工学研究科および経済学研究科の博士後期課程にて創造工学を研究。2009年、創造工学の専門知識を活かし「アイデアプラント」を設立。創造工学の専門家として600件以上の企業や教育機関で延べ3万人以上にアイデア創出法を提供。アイデア発想ツールの開発やアイデアソンのデザイン、ファシリテーションに取り組んでいる。早稲田大学・名城大学非常勤講師、日本創造学会理事。近著に『AIを使って考えるための全技術 「最高の発想」を一瞬で生み出す56の技法』(ダイヤモンド社)がある。
── 2025年6月、『AIを使って考えるための全技術 「最高の発想」を一瞬で生み出す56の技法』を上梓されました。背景をお聞かせください。
石井 2023年9月、日本創造学会でAI系のパネルディスカッションのイベントが企画されました。当時、私は新米の理事として「アイデア発想法をAIにやらせたらどうなるか」という観点でパネラーを担当、早速準備に取りかかりました。
現在、企業や大学で使われているアイデア発想法や創造思考が大体100(数え方によっては300)種類ぐらいあります。3か月ぐらいかけて全部試してみたところ、約7割はAIが上手く実践できました。
そんなことを分析的に報告しました。その時に配布したカード※をイベント後に、学会員の方が大学や企業内で使ったところ、当時、一般的には「AIの出すアイデアは使えない」という意見が多かったのですが、カードのプロンプトをAIに投げると、「結構面白いアイデアを出すぞ」という反響が結構あったのです。
(※全文:5536文字 画像:あり)
全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。