ウクライナでの戦闘行為の激化を受けてユニセフ事務局長が緊急声明を発表

公益財団法人日本ユニセフ協会は2月24日、ウクライナでの戦闘行為の激化を受けて、ユニセフ(国連児童基金)のキャサリン・ラッセル事務局長の緊急声明を公表した。

同緊急声明では「ユニセフは、ウクライナにおける武力行為の激化が、同国の750万人の子どもたちの命と生活に差し迫った脅威となっていることを深く憂慮しています」と述べた上で、「コンタクトライン(接触線)周辺で発生している重火器による戦闘は、ここ数日ですでに重要な給水インフラや教育施設に被害を与えて」おり、「戦闘が沈静化しない限り、何万もの家族が強制的に避難させられる可能性があり、人道的ニーズが劇的に高まっています」と述べた。 

こうした状況下で、同声明は「ユニセフは、ウクライナ東部全域で、子どもたちの命を守るためのプログラムを拡大するために活動しています」と述べ、「ユニセフが支援する移動式チームは、慢性的な情勢不安によって心に傷を負った子どもたちに心理社会的ケアを提供しています」と述べた上で、「ユニセフは、国連事務総長の即時停戦の呼びかけに賛同し、すべての当事者に対し、子どもたちを危険から守る国際的な義務を尊重し、人道支援者が安全かつ迅速に、必要とする子どもたちに支援を届けられるようにすることを求めます」、「すべての当事者に対し、水や衛生設備、保健施設、学校など、子どもたちにとって必要不可欠な重要なインフラへの攻撃を行わないよう要請しています」などを訴えている。

緊急声明の詳細は下記から。

https://www.unicef.or.jp/news/2022/0042.html

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