文科省、臨時休業ガイドラインを詳細化へ。GIGAスクール前倒しも検討

萩生田光一文部科学大臣は3月31日の閣議後会見で、3月24日に公表した「新型コロナウイルス感染症に対応した臨時休業の実施に関するガイドライン」について、内容の具体化を進める考えを示した。学校で感染者が出た場合の出席停止や臨時休業の判断プロセスをより詳細に示すほか、児童生徒の保護者など学校関係者に感染者が出た場合の対応策などを追加する方針。萩生田大臣は新型コロナウイルス感染症の都市部での感染拡大などを考慮して「新学期においても一定地域で臨時休校を実施する可能性も視野に入れておく必要がある」と述べる一方で、「児童生徒のキャラクターも違うため、感染者が1人出たら全校を閉鎖しろと文部科学省が言うのはやや乱暴」と語り、教育委員会・自治体と連携して柔軟な対応を進めていく意向を示した。

また、新型コロナウイルス感染症対策でオンライン授業の活用が広がっていることを受けて、2023年度までに小中学校の全児童生徒に1人1台の学習者用パソコンを整備する「GIGAスクール構想」について、整備を前倒しする考えを示し、政府が検討している緊急経済対策において「(整備前倒しの)必要性をしっかり提言していきたい」と述べた。家庭へのWI-FIルーター貸与などを含めた対応を検討するという。

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新型コロナウイルス Photo by NIAID