日本経済DXのカギ デジタルを『使う』人材に必要な3つのこと

日本がデジタル化を推進しDXを実現するために、何が鍵となるのか? 経済産業省で商務情報政策局長を務め、日本経済のDXに最前線で携わってきた西山圭太氏に、育成すべきデジタル人材の定義やDXにおいて転換すべき考え方について聞いた。

西山 圭太

西山 圭太

東京大学未来ビジョン研究センター 客員教授
日本ディープラーニング協会 特別顧問
東京大学法学部卒業後、通商産業省入省。産業革新機構専務執行役員、経済産業省大臣官房審議官、東京電力ホールディングス取締役、経済産業省商務情報政策局長などを歴任したのち、2020年夏に退官。著書に「DXの思考法」(文藝春秋)。

DX時代に必要な
3つの能力とは

――デジタル人材の育成に必要なことは何でしょうか?

デジタル化にはエンジニアなどのプロダクトやサービスを「作る側」と、それを使って自身のビジネスを組み立ててDXを実践しようとする「使う側」であるユーザーがいます。従来、日本のデジタル人材育成はエンジニアなど作る人材の育成がメインであって、使う側は作る側の初歩を勉強すれば良いといった考え方でしたが、私はこれはDX 時代に合っていないと思います。

(※全文:2368文字 画像:あり)

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