海外で暮らす日本人が学ぶ、日本人学校と補習授業校

外務省の海外在留邦人数調査統計によると海外で暮らす子どもの数は8万人を超える(2017年4月15日現在)。海外にある日本人学校や補習授業校の学びを紹介する。

楠山 研(くすやま・けん)

楠山 研(くすやま・けん)

博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員、京都大学大学院教育学研究科助教、長崎大学教育学部助教、准教授を経て、現在は武庫川女子大学教育学部准教授。主な著書に『現代中国初中等教育の多様性と制度改革』東信堂がある。

海外に赴任する際、子どもの教育をどうするか。現地の学校にするか、インターナショナルスクールを探すか、あるいは日本に残していくか。その選択は、どの国・地域に行くのか、期間はどれくらいか、費用はどうか、子どもの性格は…といったことによっても変わってくるだろう。そうした保護者にとって、安心感の高い選択肢となるのが世界各地にある全日制の日本人学校(89校)であり、あるいは土曜日等に日本の授業が実施される補習授業校(221校)である(数字はいずれも2018年時点)。

海外にいる子どもの数が最も多い地域はアジアであり、それに次ぐのが北米であるが…

(※全文:2627文字 画像:あり)

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