世界最先端の教育と伝統的な教育が支える中国

政府の権力が強いイメージの中国だが、教育分野ではEdTech分野の民間企業の躍進、公教育の民営化など民間の力が惜しみなく活用されている。

経済発展と変わる中国の教育

楠山研(くすやま・けん)

楠山研(くすやま・けん)

博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員、京都大学大学院教育学研究科助教、長崎大学教育学部助教、准教授を経て、現在は武庫川女子大学教育学部准教授。主な著書に『現代中国初中等教育の多様性と制度改革』東信堂がある。

2020年開始早々、新型コロナウィルスによる肺炎の影響で、春節休みの雰囲気が例年とはまったく異なってしまった中国であるが、その前月に公表された国際学力調査の結果では、中国の子どもの学力の高さが改めて注目を浴びていた。

2018年に79か国・地域の約60万人の15歳の子どもが参加して実施されたPISA(OECDが実施する生徒の学習到達度調査)において、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの全部門で最も平均得点が高かったのは、北京・上海・江蘇・浙江であった。経済的にも教育的にも最も…

(※全文:2474文字 画像:あり)

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