留学生の学びと生活を360°サポート 帝京大学日本語教育センター

建学の精神に「国際的な視野に立って判断ができること」を掲げ、早期から留学生の受け入れを積極的に進めてきた帝京大学では、4月に留学生の日本語運用能力強化を支援する日本語教育センターを開設。開設の背景と、留学生の学びに求められることを聞いた。

国際化推進の理念の下に
留学生を積極的に受け入れ

廣田 功

廣田 功

帝京大学 学術顧問、東京大学 名誉教授
中央大学商学部、東京大学経済学部、新潟大学経済学部を経て2009年4月より帝京大学経済学部に勤務。2010年度~2017年度経済学部長。その後、帝京大学学術顧問。専門分野は、フランス・ヨーロッパの20世紀社会経済史、欧州統合史、食文化史。

教育指針に『実学・国際性・開放性』を掲げる帝京大学では、冲永佳史理事長・学長のリーダーシップの下、先駆けて、留学生の受け入れ体制を拡充してきた。国際化ビジョンを早期に掲げ、八王子キャンパス『留学生1000人計画』を立案、2021年度に目標は達成した。また、コロナ禍でさまざまな障害があったものの、現在も約1,000名が同大に留学している。

在籍する留学生は、世界約27カ国・地域から集まっており、中国・ベトナムの学生が中心を占めるが、欧州や北米、中南米、さらに東南アジア諸国出身の学生も在籍しており、キャンパスの日常に“国際化”を感じることができる。人生100年時代、グローバル化、国内の労働者人口減少といった今後の課題に向き合うなかで、同大では在籍する留学生は日本語能力試験(JLPT)『N1』全員合格をめざすことへの最大限の支援の必要性と、日本語の知識・スキル・ストラテジーを、いかに学生生活の日常に組み込めるかが課題と考え、その課題を克服するために日本語教育センターが開設された。

(※全文:3157文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。