多言語教材が育む多様性への理解 答えのない課題を考え異文化に寄り添う

「多様性」をキーワードに、多言語の教材を使って多文化共生力を育む授業を行う東京都・杉並区立西田小学校の秦さやか氏。不確実性が高い時代を生きる子どもたちには、「答えがない課題」を考え続け、異なる文化を理解し寄り添うマインドが必要だと語る。

教師海外研修での体験から
多様性をテーマに授業を実施

秦 さやか

秦 さやか

杉並区立西田小学校 主任教諭

「もともと海外に興味があり、大学時代には海外で現地の人々と知り合い、その人たちを再訪する旅をしてきました。そして、そうした触れ合いを通じて異文化を体験することの面白さを実感しました」

秦氏は自身の学生時代をこう振り返る。大学の教育学部で学んだ後、大学院では文理融合の環境科学研究科に進んだ。そこでは農村開発のゼミに属し、途上国の農村の子どもたちの生活史を研究テーマに選んだ。

(※全文:2304文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。