シヅクリ 子どもたちに大人が伴走、探究で地域の新しい可能性を発見
シヅクリは静岡を拠点に、中高生が企業の人たちと共に探究活動にチャレンジするプログラムを展開。生徒たちが地元企業や地域の魅力を発見する機会をつくり出している。シヅクリプロジェクトは地方創生に資する人材育成モデルとして注目され、全国に広がり始めている。
若者の流出に危機感、
元教員がプロジェクトを発足

山下 由修
一般社団法人シヅクリ 代表理事
1959年、静岡県生まれ。1983年、北海道教育大学を卒業。同年、静岡県公立小学校教諭。その後、小学校・中学校教諭、静岡市教育委員会指導主事を歴任。2013~2017年、清水江尻小学校校長として静岡県初となるコミュニティ・スクールを創設。2018~2019年、大里中学校校長として、校内フリースクール、放課後教室、シフト制の学校経営を実践。2019年、一般社団法人シヅクリを設立。
一般社団法人シヅクリは静岡県内の中学・高校を対象に、地域の企業と次世代の子どもたちが共に未来をつくるプロジェクトを展開している。シヅクリの代表理事、山下由修氏は静岡の小・中学校で長年、教鞭を執り校長も務めたほか、県内初のコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)創設にも携わった。そして定年退職を迎えた2019年、シヅクリを立ち上げた。
山下氏がシヅクリを設立した背景には、学校現場で感じていた問題意識があった。それは、教え子たちの多くが就職や進学を機に県外へと出てしまうことだ。
退職間近の頃、静岡市商工会議所が市内の高校1年生、約1万6000人を対象に行ったアンケートで「静岡市に本社がある企業」を挙げてもらったところ、…
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