静岡大学 文理融合の教育研究を追求し、「未来創成」を目指す

静岡大学では今年、「グローバル共創科学部」を開設するなど、文理融合型の新たな教育を展開。また、4つの重点分野を選定して特色ある研究を推進し、産官学連携にも力を入れている。静岡大学の教育研究の強化と社会との共創について、日詰一幸学長に話を聞いた。

文理融合型の教育を推進、
「総合知」を備えた人材を育む

日詰 一幸

日詰 一幸

静岡大学長
1955年生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程中途退学。名古屋音楽大学専任講師を経て、1996年静岡大学人文学部助教授。2000年より静岡大学人文学部教授(2012年学部名称変更により静岡大学人文社会科学部教授)。2000年4月~2001年9月、ニューヨーク市立大学都市調査センター客員研究員として大都市における政治行政および非営利組織の役割と機能に関する研究に従事。専門は、行政学、地方自治論、NPO論など。2021年4月、静岡大学長に就任。

──静岡大学は理念として「自由啓発・未来創成」を掲げられています。

不透明感が漂い、先行きを見通すことが難しい時代において、物事の本質を読み解き、科学技術の発展に貢献する「知と人材の拠点」として、地域社会から寄せられる本学への期待は高まっていると感じます。本学は地域からの期待や時代の要請に応えるべく、未来を創造する人材を育て、未来を切り拓く研究を推進することを目指して「自由啓発・未来創成」という理念を掲げています。

本学は文系・理系を併せ持ち、学部・大学院を合わせて1万人を超える学生が在籍する総合大学です。今年4月には人文社会科学部、教育学部、情報学部、理学部、工学部、農学部の6学部に加えて、「グローバル共創科学部」を開設し、7学部を擁する大学となりました。

私は、各分野の専門知を深めるとともに、分野を横断した総合知を身に付ける文理融合型の学びがとても重要であると考えています。グローバル共創科学部では、…

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