佐世保高専、半導体人材育成センターで全国の高専を牽引

独立行政法人 国立高等専門学校機構(以下「高専機構」)は、佐世保工業高等専門学校(以下「佐世保高専」)に佐世保工業高等専門学校半導体人材育成センター(S-PORT)を開設し、産業界が求める「即戦力人財」の継続的に輩出に向けて力を注いでいる。


独立行政法人国立高等専門学校機構・プレスリリースより。


S-PORTでは全国高専の連携強化と、半導体人財の継続的輩出など半導体分野の持続的な発展に向けた取り組みを行い、広く社会に発信。全国51校の国立高専を束ねる「半導体教育の司令塔」の機能を果たし、高専機構が蓄積してきた半導体教育のノウハウや実験設備の活用例、産学官金連携の事例を集約し全国へ波及させる中核拠点として佐世保高専が機能することで、組織的・戦略的に推進できる体制へと進化させることを目指している。

半導体産業が直面する深刻な人材不足(経産省試算:2030年までに約3.5万人不足)に対し、全国高専のネットワークを通じた体系的な教育により、現場の課題を即座に解決できる高度なエンジニアを継続的に輩出することを目標に掲げる。特にS-PORTでは、製造プロセス全体を俯瞰する「つくる」技術と、AIやロボット等への社会実装を見据えてデバイスを「つかう」実践知を統合することで、単一工程に特化した分業型人材ではない、全体最適を考えられる真の即戦力を育成するとしている。

この実現には、「ものづくりの民主化」を掲げ、実践的教育を牽引してきた佐世保高専の実績と環境が不可欠だ。S-PORTは、学生のみならず社会人も含めた多様な人財が交差する場として、産学官金連携によるオープンイノベーションを推進する。技術と人が循環し、新たな価値を「つなぐ」エコシステムを構築することで、我が国の半導体産業の持続的な発展に貢献していくとしている。